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技能継承を実現するためには。昔と今。

作成者: こにしあつゆき|Dec 14, 2021 10:45:00 PM

 

【2分で読めちゃうシリーズ】

※この記事は今年の3月に作成されたものを再編集・再投稿しております。

 

こんばんは、50歳に手が届きそうな年齢にも関わらず、
日曜朝は早朝野球リーグ戦が始まった、4番ファーストのこにしです。
朝4時30分起きはつらいですね。
体力的にも今年が最後のシーズンになりそうです。


さて、今回は自身が初めて業務標準化のお仕事に
携わったときのお話しです。

今から約10数年前、技能継承という課題を抱えていた、
物流の大手企業の業務標準化案件の企画メンバーとして参画しました。

大きなプロジェクトだったので、弊社のメンバーは
10人を超えていたと記憶しています。

どの企業でも、特有の技術を持った、いわゆる“匠”的な方々が存在します。

このミッションは、匠と呼ばれる方々が定年で退職した後、
匠の技能・技術を「形式知化」して継承するための、
教育教材として活用することが目的でした。

形式知化するためには、先ず、現状の棚卸しから始める必要があります。

当時は完全アナログだったので、弊社メンバーが、各匠の方々を担当し、
匠の作業手順を、詳細にヒアリングし、Excelに時系列で整理しました。

全ての棚卸しが終わるまで、1~2カ月かかりました。かなりの工数ですね。

最終的には、Excelに棚卸した情報を、Wordに画像やイラストを追加して、
マニュアルが完成しました。

そのマニュアルを教材として、研修プログラムを組み、試験という評価で、
次世代の匠を育てる、そんなお仕事でした。


2021年では、かなり手法は変わります。


棚卸しが大切なのは普遍的です。ただし、棚卸しした情報を、
どのように扱うのか、ここが進歩したポイントです。

当時は、最終形態がマニュアルでしたが、棚卸しデータの活用方法は
現代では多義にわたります。まさにDXです。

棚卸しデータを基点として、「チャットボット生成データとして利活用」
「作用フロー管理として利活用」など、さまざまです。

マニュアルもWordではなく、いまは電子化されていますね。

業務標準化のお話しvol.1で「見える化の重要性」について
お話ししましたが、今回は「何が何でも、先ずは棚卸し。
これが進まないと電子化はできてもDX化はできない」というお話しでした。

 

野球は小・中・高・大&草野球、37年間続けてきましたが、
未だ匠の領域には達せず・・・。明後日の日曜日も4時30分起床です。